葬儀は二度とやり直すことができません。ですが、希望の斎場でお葬式を出すことができても、肝心の内容は依頼した葬儀社によって大きく左右されてしまうそうです。そこで私たち家族は、父の生前からいくつかの業者を比較し、対応の良さやプラン内容、価格などを調べました。町屋斎場でのお葬式を考えている方はもちろん、そうでない方にとっても参考になるかと思います。大切な人の最期のセレモニーで後悔しないために、きちんと葬儀社を選んでください。
| 会社 | 料金 (斎場利用料込) |
特徴 | 評価 |
|---|---|---|---|
| フューネットコーポレーション | 64万円~ ※会員は56万円~ |
故人が主役のお葬式をコンセプトに、生前相談や遺族の意向を最大限に尊重。故人にあわせて葬儀品目を細かく決めることができ、料金の不透明性をなくしている。どのような葬儀がしたいのか、1級葬祭ディレクターが時間をかけてイチから丁寧に相談にのってくれる。 | ★★★★★ |
| ファミリア | 66万円~ | 参列者数の少ない家族層に強く、料金も比較的安いパックが多い。近親者のみで故人を送りたい場合に選びたい。予算と人数を聞いておすすめのパックを提示した上で、オプションをすすめられた。 | ★★★ |
| アーバンフューネス | 87万円~ | アフターフォロー(役所の手続き支援)にも力を入れている。まずはパックで用意された内容があって、そこから人数・オプションによって料金が変動。サンプル写真のなかからイメージに近いものを選択することはできる。 | ★★★★ |
| アートメモリー | 75万円~ ※会員は各種割引有 |
会員獲得のため定期的に葬儀に関する学習会を開いている。自社斎場を持たず公共斎場専門。生花祭壇に力を入れている。生花祭壇ではいろいろなアレンジができるので、花が好きだった方にぜひ。 | ★★★ |
上の葬儀社はどこも町屋斎場での葬儀の経験(実績)が多く、各担当者とも斎場を知り尽くしていると自信を持っていました。ここでは、父の葬儀の相談をしたときに、誠意を持って対応してくれた会社をあげています。
最終的にこのなかからお願いする業者を選ぶという段になって、私と父の意見は一致しました。選んだ会社はフューネットコーポレーションです。
なによりも、利用者が葬儀品目をひとつずつ選ぶことができることがいちばんの魅力でした。なにしろ父はパック料金などでよく見られる金銭的な不透明さを嫌います。それにガンコなので、何に関してもこだわりが強いのです。だから祭壇・料理・返礼品・棺など、父の好みに合わせて選べるシステムは大変助かりました。ひとつひとつ選択するため時間はかかるのですが、担当者と細かく打ち合わせをしながらセレモニーを手作りしている感覚があり、父も満足している様子でした。もちろんパッケージを選んでも料金の透明性は変わらないそうなので安心してください。
親身で丁寧な対応でガンコな父を納得させるプランニングをしてくれた担当者は、厚生労働省から認可される葬祭ディレクターと呼ばれるポジションの方でした。この資格は、会場作りをはじめ、式典の運営、遺族や弔問客への対応まで、葬儀進行のための知識と能力を備えているという証と言われています。最近では、担当者や業者のレベルを計るものさしのひとつとなっているようですが、フューネットコーポレーションでは、1級の葬祭ディレクターを取得した担当者が執り行っているので、安心して任せることができました。
父は78歳で亡くなりました。湿っぽいことを嫌う人でしたから、私は家族や父の仕事仲間の写真などを飾ってもらい、会葬者同士が時間を共有できるようにしてもらいました。葬儀社のスタッフに女性が多かったこともあってか、年配の参列者への細かい気配りも感じられ、終始穏やかな雰囲気でした。親戚や父の友人からは「お父さんらしいね」「いいお葬式でしたね」と声をかけてもらえたので、父もきっと天国で胸を張っていたことでしょう。人生の締めくくりに、このような形でお世話になった皆とお別れすることができた父は最期まで幸せな人だったと、私は思っています。